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細胞老化の仕組み、名市大グループが解明
ヒトの細胞が分裂を繰り返す「細胞周期」から外れて老化するメカニズムを解明したと、
名古屋市立大学大学院医学研究科の中西真教授の研究グループが発表した。
老化や老年病の予防法の開発などにつながることが期待されるという。
理化学研究所などとの共同研究で、研究成果は5日付(米国時間)の
米科学誌「モレキュラー・セル」電子版に掲載される。
発表によると、ヒトの正常な細胞には、DNAの複製と細胞の分裂を繰り返して増殖する周期がある。
中西教授らは皮膚や網膜上皮といったヒトの細胞に、活性酸素や放射線などによる刺激を与え、
細胞が老化する過程を顕微鏡で解析した。刺激を受けた細胞は、分裂前の準備期で、
がん抑制遺伝子のp53とRbたんぱく質が活性化し、
分裂を回避して通常の2倍のDNA量を持ったまま増殖が止まっていることがわかった。
また、ヒトの老化細胞の一つであるほくろを調べたところ、
正常な表皮細胞と比べて約2倍のDNA量があり、増殖が止まっていることが確認された。
東京大学医科学研究所の北村俊雄教授(分子生物学)は
「老化にはいろいろな説があるが、具体的なメカニズムは解明されていなかった。
今後の研究につながる極めて興味深い研究だ」と話している。
(2014年6月6日 読売新聞)
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