14/06/05 21:54:39.53 0
欧州中銀:マイナス金利を導入
URLリンク(mainichi.jp)
毎日新聞 2014年06月05日 21時18分(最終更新 06月05日 21時36分)
【ブリュッセル坂井隆之】欧州中央銀行(ECB)は5日開いた定例理事会
で、政策金利である市場調節金利を0.1ポイント引き下げ過去最低の0.1
5%にするとともに、ECBが域内の銀行から預かるお金(中銀預金)に付け
る金利を現行のゼロから0.1%のマイナスにすることを決めた。利下げは昨
年11月以来、7カ月ぶり。経済活動の停滞で消費者物価上昇率(インフレ率)
が低迷する中、異例の緩和策で景気テコ入れを図る。
ECBは昨年11月の利下げ以降、「物価は目標値に向けて緩やかに上昇す
る」として、金融政策の現状維持を続けていたが、「低インフレが、銀行の融
資や企業の投資の意欲を損なう恐れがある」(ドラギ総裁)として追加緩和に
踏み切った。
マイナス金利は6月11日から導入する。これにより、中銀預金をすると銀
行は、ECBに手数料を支払うことになる。ECBは、中銀の口座にあるお金
が、企業への貸し出しに回る効果を期待している。マイナス金利は、スウェー
デンが2009年、デンマークが12年に導入したが、日米欧の主要中銀では
初めて。
今月3日発表されたユーロ圏の5月インフレ率は、前年同月比0・5%と8
カ月連続で1%を割り込み、ECBが目標とする2%弱の水準を大きく下回っ
た。ユーロ圏の14年の成長率は、3年ぶりにプラスに転じる見通しだが、ギ
リシャやスペインで失業率が依然25%を超えるなど、まだら模様の回復状況
が続いている。外国為替市場のユーロ相場が対ドルで高止まりしていることも、
加盟国首脳や理事会メンバーからの追加緩和を求める声を強めていた。
【ことば】マイナス金利
民間銀行は、顧客の預金の払い戻しに備えたり、金融機関同士の決済に使っ
たりするために中央銀行の口座にお金を預けている。その預金の一部に、利息
を付けるのではなく逆に手数料を取る金融政策をマイナス金利と呼ぶ。民間銀
行が必要以上に中央銀行に預けておくと損になるため、企業への貸し出しや株
式の購入などに回すようになり、景気が良くなる効果を狙っている。