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移民の定義
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「移民(労働者)」「外国人労働者」の定義は、かなり多様である。国連人口部は「移民」を「出生あるいは
市民権のある国の外に12カ月以上いる人」と定義している。この中には、難民、難民(亡命)庇護(ひご)申請
者、外国人留学生その他の長期の滞在者、正式の入国手続きをしていない外国人、合法的な移民、オースト
ラリア、カナダ、米国などに多い帰化した外国生まれの市民などを含んでいる。定義によっては、農業や建
設業などに見られる労働者のように、12カ月以内の短期の滞在者を含める場合もある。いずれにせよ、移民
は定住を目的としての受け入れ国への一方的な移動を意味しない。短期、長期、永住、非永住を問わず、雇
用を目的として国境を越えて移動する人を含んでいる。外国人労働者の問題は単に就労の次元にとどまらず
、地域、教育、社会保障、国籍付与、政治参加の問題を含めた社会的次元の問題として考えなければならな
い。難しい問題の1つは、不法就労者(多くは不法残留者)の存在である。在留期限が切れても就労を目的に
居座り不法残留している者、観光査証などで入国し就労する資格外活動などの「資格外活動がらみ」が多く、
この両者を合わせた不法就労事犯の増加が入管法違反事件の最大部分を占めている。日本で働く外国人労働
者は一般永住者を除き、日系人を含む合法的就労者、更に推定される不法残留者などを加えると90万人近く
になると推定される。
( 桑原靖夫 獨協大学名誉教授 )