14/06/05 03:02:07.67 Q64UUyDo0
竹中平蔵・池田信夫・鈴木亘・土居丈朗「日本経済『余命3年』 財政危機をいかに乗り越えるか」 PHP研究所
池田 私が疑問に思うのが、小沢一郎さんが九0年代に書いた「日本改造計画」(講談社)です。
あそこに書かれた内容は経済学者にとって常識で、日本は当然そのような方向に向かっていくと皆が思って
いました。
竹中 そのとおりです。「ふつうの国」になると皆が思っていました。
池田 それがなぜ、この二十年間、真逆の方向に向かうことになったのでしょう。
竹中 答えは簡単です。『日本改造計画』の出版にあたって、私を含め、いろいろな経済学者が協力しました。
だから経済学者にとっては、当然の内容になったのです。
小沢さんが小泉内閣ができたときに何をいったかというと、「それは私たちがやることだ」というものです。
これこそ小沢さんが変貌した理由です。
小沢さんがやろうとしたことを、小泉内閣が一部、実現してしまった。そのため小泉内閣と違う、政治的ポジ
ションを取ることにしたのです。だから、『日本改造計画』で小さな政府を志向しながら、真逆のお金をばら
撒く方向に進むことになった。その意味で小沢さんは、典型的な政治家です。
政策本位で考えるのでなく、政治的なパワ-ゲ-ムのポジション取りを中心に考えるのです。