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赤ワインのポリフェノールは長生きに役立たない? 調査結果に世界が騒然!
URLリンク(news.goo.ne.jp)
さて、今回の本コラムは、最近ではテレビ番組などでも完全にエンターテインメントしての位置付けを確立している「食」と「健康」に関するお話です。
みなさん“ポリフェノールが健康に良い”といったお話は、1度は耳にされたことがあると思います。
ポリフェノールとは、多くの植物の樹皮や表皮、種子などに含まれる色素や苦み、
渋みといった成分で、ブドウやブルーベリーに含まれるアントシアニンやお茶に含まれるカテキン、大豆に含まれるフラボノイドなどが有名です。
そしてポリフェノールには、血液をサラサラにしたり、脂肪の燃焼を促進したりする効果があるとされ、
がんや糖尿病、心筋梗塞、動脈硬化といった生活習慣病の原因となる活性酸素を除去し、老化を防止する“抗酸化作用”があるといわれています。
ところがいま、欧米でこのポリフェノールが物議を醸しているのです。
5月12日に、米CNNテレビやフランス通信(AFP)など多くの欧米メディアが報じていますが、
このポリフェノールの一種で、赤ワインやチョコレートに含まれる「レスベラトロール」から、
がんや心臓疾患を抑えたり、人を長生きさせる効能(老化防止効果)が見つからなかったという
衝撃の研究結果が5月12日、米国医師会内科学雑誌(電子版)で発表されたのです。
昔から、赤ワインのポリフェノールには心臓疾患の発症を抑える働きがあるのではないかと、
ささやかれてきました。フランス人はバターやチーズ、フォアグラといった活性酸素を発生させる高脂肪食品を
他国の人々より多く摂取しているにも関わらず、心臓疾患の発症率が他国に比べて相対的に低かったからです。
この現象を「フレンチパラドックス」と呼ぶのですが、これを生み出した主要因として考えられてきたのが赤ワインなのです。
フランス人はポリフェノールを含む赤ワインを日常的に飲んでいるので、
その効果で心臓疾患の発症など抑えられているというわけです。この説を1991年、
フランスのボルドー大学の教授兼科学者、故セルジュ・ルノー氏が米CBSテレビの老舗報道番組「60ミニッツ」に出演し紹介。
一気に世界に広まり、当時、赤ワインの売り上げが急上昇したといいます。
しかし、今回の研究結果は、そうした“効果”を否定するものでした…。
さて、その研究ですが、米の名門ジョンズ・ホプキンス大学医学部のリチャード・センバ博士率いる研究チームが、
1998年から2009年まで、ワインの産地で知られるイタリア・トスカーナ地方の2つの小さな村に住む65歳以上
のボランティアの男女計約783人を対象に行いました。
まず被験者の健康状態を把握・分析したうえで、レスベラトロールの摂取量ごとに4つのグループに分け、
毎日の食事内容を聞き取りながら定期的に彼らの尿を採取。そこに含まれるレスベラトロールの濃度を測定し、
毎日の食事を通じて摂取したレスベラトロールが各人の健康促進にどのような効果を与えているかを調べました。
その結果、研究開始から9年目にして、被験者の34%にあたる268人が亡くなり、
27%にあたる211人が心臓や血管に関わる病気にかかり、4・6%にあたる36人が、がんになったのでした。
つまり、この長きにわたる実験によって、レスベラトロールの濃度と長寿・早死にとの間に
相互関係を見つけることができなかったうえ、レスベラトールの濃度と、がんや心臓疾患の発症との間にも、
特に関連性や因果関係を見いだすことができなかったというのです。
センバ博士は「欧米タイプの食事に含まれるレスベラトロールを摂取しても、炎症や心臓・血管に関する疾患、
ガン、そして長寿に著しい効果は期待できず、『フレンチパラドックス』は証明できなかった」と説明し、
「レスベラトールを含む特定の食品が優れているということを証拠は発見できなかった」と結論付けました。
レスベラトロールに関しては、英科学誌ネイチャーが2006年、マウスを用いた実験で、寿命の延長、
すなわち長寿を推し進める効能が見つかったとの趣旨の論文を掲載し、世界中で大騒ぎとなりました。
(以下長文でサイトにて続き)
※関連
【健康】赤ワインのポリフェノールに健康への効果確認できず、米研究
スレリンク(scienceplus板)