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「ミニスカCAで浮かれてる場合か」の声も…スカイマーク新型機、度重なる就航延期
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
「ミニスカCA(キャビンアテンダント)」の投入で話題を集めた航空会社スカイマーク(東京都大田区)の
新型機の運航開始が難航している。準備不足で国土交通省の事業認可が下りず、
運航開始日を3度も延期しているためだ。航空ファンや業界からは「お粗末」「本当に運航できるのか」
といった批判や疑問の声も噴出し、度重なる延期が会社の信用失墜につながりかねない事態にも
スカイマークは認可を前提に就航日を6月14日に設定し直したが、果たして“3度目の正直”となるのか-。
「また先送りか」「ミニスカCAで浮かれている場合じゃない」。スカイマークが欧州エアバス社の
旅客機「A330」の3度目となる国内線運航延期を発表した5月16日以降、
航空ニュース専門サイトなどの書き込み欄には、ユーザーから怒りのコメントが相次いで寄せられている。
A330の導入は、国内の航空会社では初めてとなる。世界では登場からすでに20年近くたった
中型旅客機だが、スカイマークが現在使用している米ボーイング社の
B737型機(全席エコノミーで177席)に比べて一回り大きく、ゆったりとした空間設計が特徴だ。
本来なら最大440席収容できるが、271席に収め、「グリーンシート」と呼ぶ大きめのシートを全席に導入。
前後の座席との間隔は国内のエコノミー席の標準より約20センチ広くとっている。乱立状態の航空業界の中で、
特別仕様のA330がスカイマークの「生き残りの切り札」(航空アナリスト)とも言われるゆえんだ。
また、就航から半年間は膝上約15センチのミニスカート着用のCAが搭乗するとあって話題を呼び、
予約状況も好調だった。それだけに、度重なる運航延期には批判のトーンも強まったようだ。
同業他社の幹部もスカイマークの運航管理のずさんさをこう批判する。
「悪天候による突然の欠航ならまだしも、あらかじめ決めていた運航開始日を何度も変更し、
そのたびに運賃の払い戻しをするのは、エアラインとして恥ずかしい限りだ」
A330は当初、3月25日にビジネスマンや観光客の需要が高い“ドル箱”の羽田-福岡線で運航を開始する予定だったが、
4月18日、5月31日、そして6月14日とズルズルと先延ばしとなった。
その理由は、運航開始に必要な国土交通省の事業認可が得られていないためだ。
スカイマーク広報担当者は「整備関係の規定マニュアルの作成やパイロットの訓練に時間がかかったため」としている。
航空機メーカーごとに整備方式が異なるため、これまで米ボーイング社製の機材しか扱っていない
スカイマークにとって、エアバス社製の整備マニュアルの作成はゼロからのスタートになり、時間がかかるのはやむを得ない。
パイロットの訓練にしても、福岡空港に自社整備士を置かないため、パイロットに別途、
機材点検の特殊な訓練を施す必要があり、それなりの時間が必要であることも事実だろう。
こうした事情を踏まえれば、国交省航空局の「厳しい認可基準」(航空大手幹部)をクリアするための準備時間をしっかりと確保し、
認可の見通しが立ってから運航開始日を設定するのが本来の手順であるはずだ。しかし、スカイマークはそうではないらしい。
同業他社の幹部は「『まず運航開始日ありき』の印象が否めない」と指摘する。
「運航開始を急いでいるのはわかるが、開始日を先に決めて認可が下りるのを待つのは、
航空局への“圧力”ととられかねず、あまり得策ではない」と話す。一方の航空局は「運航開始日を決めていても、
認可基準をクリアしない限り、延期は何度でもありうる」(幹部)と厳格審査の方針を変える気はない。
一方、ネット上には相次ぐ運航延期を懸念する書き込みの中に「こんな状態でA380を本当に使いこなせるのか」
と早くも不安視する意見も書き込まれている。
スカイマークの広報担当者は、「認可が得られるとの想定で6月14日を運航開始日と決めた。度重なる運航延期で、
お客さまには大変迷惑をかけ、おわびします」としている。
かつて航空業界に運賃の価格破壊をもたらし、「革命児」の異名をとったこともあるスカイマークの西久保慎一社長だが、
今やLCC(格安航空会社)勢の激しい追い上げで苦しい立場に置かれている。
利用者の信頼を回復する上でA330の早期運航は不可欠だが、認可の行方を見極めるには、なお時間がかかりそうだ。