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漫画「美味しんぼ」による風評被害に、自民党が本格的に取り組み始めた。
30日の党環境部会では、福島第1原発に近い福島県相馬地方(相馬市、南相馬市、新地町、飯舘村)で行われた
「住民の健康状態に関するアンケート結果」が公表されたが、2011年3月の原発事故の前後で
「鼻血の症状」に関する変化はほぼなかったのだ。同部会長の片山さつき参院議員を直撃した。
「部会では、漫画の中で『私も鼻血が出る』と語っていた井戸川克隆元双葉町長に党本部に来ていただき、
意見を聞くべきだ、との意見も出ましたが、それよりも、もっと包括的データが大事だと考えました」
片山氏はこう語った。
注目のアンケートは、「相馬地方市町村会」と「相馬郡医師会」に、
「事故前と比較して鼻血が出るようになったという症状を訴えた人がいたか」と聞いたもの。
相馬地方市町村会では、11年度に計8695人、12年度に計1万1710人、
13年度に計1万1705人の健康診断を行ったが、「鼻血が出るようになった」と回答した人はゼロだった。
相馬郡医師会には医療機関66カ所があるが、「鼻血の症状を訴えた」と回答したのは南相馬市の3カ所(5・8%)。
聞き取り調査に、「11年度のみ1人。気になる程度」(内科)、「検診も受けており心配のない患者だった」(内科)、
「若干増えているように思う。高齢者の受診者が増えたためと考える」(耳鼻科)と回答した。
市町村会でも、医師会でも、血小板が減少して内出血する「血小板減少性紫斑病」と診断した患者はゼロだった。
片山氏は「申告件数を比較しても、事故後に鼻血が急増したとはいえない。専門家によると、鼻血が出るほどの健康被害が出るには、
一度に1000ミリシーベルト以上被ばくしなければならない。相馬郡の線量はそれには届かないし、もっと第1原発に近い双葉町などは
(民主党政権下で)全町民が早い時期に避難した」という。
しかし、「鼻血騒動」は風評被害を生みだしている。震災から3年が過ぎ、
やっと福島県への観光客数が回復し始めたのに、県内の温泉地などでキャンセルが相次いでいるという。
片山氏は「心ない風評は、復興に頑張っている人の心をくじいてしまう。私たちは与党として正確な情報を入手し、
国民のみなさんに真実を知らせる義務がある。安倍晋三首相からも『積極的な情報戦略で反転攻勢してほしい』と電話をいただいた」と語る。
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