14/05/29 21:01:45.95 0
広がる学校教育でのEラーニング活用 一人一人のレベルに合わせて学習/産経新聞(竹岡伸晃)2014.5.29 11:02
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
学校教育の現場でインターネットなどを活用した学習法「Eラーニング」が広
がっている。海外にいる外国人講師とオンラインで対面して英会話を行ったり、
パソコンを使い、自分のペースで英語学習を進めたりするなど一人一人のレベル
に合った学習ができるのが特徴だ。
◆講師と1対1で
「グッドアフタヌーン」「マイホビーイズリーディングブックス」「アイプレ
イバスケットボール」 放課後の午後5時。花園中学高等学校(京都市右京区)
の情報教室に中高一貫コースの中学2年生約30人が集まり、英会話のレッスン
が始まった。生徒らはスピーカーとマイクが一体になったヘッドセットを付けて
パソコンに向かう。画面にはそれぞれ異なるフィリピン人講師が映り、身ぶり手
ぶりを交えて語りかけてくる。真剣な表情でその言葉を聞き取り、全て英語で答
える。講師に発音を褒められた生徒は「サンキュー」とうれしそうだ。
(画像 URLリンク(sankei.jp.msn.com) )
25分間のレッスンを終えた米沢直(なおし)さん(13)は「集中している
のであっという間に終わる。ようやく落ち着いて言葉が聞き取れるようになって
きた」。村上美希さん(13)は「街で出合った外国人と話すことができた」。
同校では4月、「海外で活躍できる人材の育成」(中村広記・中高一貫グロー
バル教育推進室統括責任者)を目指し、中高一貫コースに新たな英語学習を取り
入れた。インターネットの無料通話アプリ「スカイプ」を使った「産経オンライ
ン英会話」とパソコンを使った英語学習「ATRコールブリックス」だ。前者は、
フィリピン人講師と1対1で英会話レッスンができるサービス。後者は、民間研
究機関、国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府精華町)の研究成果を生
かした学習支援システムで、「読む・書く・聞く・話す」の4技能を自分のペー
スでバランス良く鍛えることができる。
生徒の自主性を重視しているため、これらの学習は成績を付けていないが、担
当する升元俊明教諭は「英語への関心が高まり、意欲的に取り組む生徒が増えて
いる」と手応えを話す。
◆体で感じられる
Eラーニングを活用し、実用的な英語の習得に取り組んでいる学校もある。
品川エトワール女子高等学校(東京都品川区)は6年前、語学の授業に力を入
れた「国際キャリアコース」の開設を機に、ニュートン(渋谷区)のサービスを
導入した。同社は科学雑誌『Newton』などを発行するニュートンプレスの
グループ会社で、語学や資格試験、大学受験などのEラーニングソフトを販売。
同校は、英語によるコミュニケーション能力を測る「TOEIC(トーイック)」
のスコア向上を目指すソフトを利用している。
導入に携わった大森隆弘事務長は「『将来、英語を使った仕事をしたい』と希
望する生徒も多く、受験英語では学べない日常的に使う英語を身に付けてもらい
たいと考えた」と説明する。
国際キャリアコースの1~3年生は全員タブレット端末などが渡され、時間や
場所を問わず、リスニングやリーディングの学習ができる。週4回、放課後に教
室で学習する時間を設けているが、「自宅や下校途中の電車の中で取り組んでい
る」=1年生の石川恵里奈さん(15)=など、空き時間を見つけて積極的に学
ぶ生徒も少なくない。「アメリカで歌手になる」という夢を持つ1年生、加藤亜
美(つぐみ)さん(15)も「音声を聞くことで英語を体で感じられる」。
同校では今後、「使える英語」の力をさらに高めるため、「英語を使ったディ
ベートやプレゼンテーションにも挑戦する」(大森事務長)方針だ。