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子どもの病名、「障害」の多くを「症」に変更
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読売新聞 2014年05月28日 21時41分
読み書きが困難な子どもの「学習障害」は「学習症」に―。
日本精神神経学会は28日、精神疾患の病名を変更すると発表した。
分かりやすい言葉を使うとともに、患者の不快感を減らすのが狙い。
米国精神医学会が作る精神疾患の診断基準「DSM※」が昨年5月に改定さ
れたのを機に、関連学会で病名や用語の和訳を検討してきた。
「障害」が付く子どもの病名の多くを「症」に変えた。親子がショックを受
けたり、症状が改善しないと思われたりすることに配慮した。
対人関係などに問題が生じるアスペルガー障害や、自閉性障害は、「自閉ス
ペクトラム症」に統一。衝動的に行動しがちな「注意欠如・多動性障害」は「
注意欠如・多動症」にする。
大人に多い病気で、障害を症に変更した病名もある。動悸(どうき)や身震
いなどの発作を繰り返す「パニック障害」は「パニック症」に。体の性と自ら
感じる性が一致しない「性同一性障害」は、より分かりやすい「性別違和」に
変える。