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<准看護師死体遺棄事件>疑惑の女2人の周到さと稚拙さ
2014年05月28日 05時00分
この事件では大きく2つの不可解な点がある。一つはパスポートと宅配便のダン
ボール箱だ。事件を取材している元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰
平氏は「パスポートの申請・取得があまりにもスムーズ過ぎるし、2メートルもの
ダンボール箱は宅配業者でも扱っていないから、自前で用意しないといけない。仮
に岡田さんが亡くなってから2日後に配送されているとなれば、事前に、ある程度
の準備は必要だったのではないか」と指摘する。
となると計画的犯行にも見えてくるが、「人を殺してまでパスポートを欲しくな
るとは考えづらい。パスポートを手にした後もすぐ中国へ行っていない」(小川氏)。
一方で数々の証拠を残すずさんな面もある。岡田さんが遺棄されたトランクルー
ムには、本人の名前が入った伝票も一緒に置かれていた。
「トランクルームは5月末までの契約で、遺体が見つかればすぐに岡田さんと身元
が分かる。また本人のクレジットカードを使えば足がつく。背後に指南する犯罪組
織があれば、そんな稚拙な手は使わない」(小川氏)
偽装工作を図りながらもAとBはフェイスブックなどのSNSを利用しており、
中国へ渡った後もアカウントは削除されていない。
果たして偶発的なアクシデントが発端なのか、それとも計画的なのか。または別
の人物が関与しているのか―。