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5月15日、安倍首相は「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の報告書を受けて、憲法解釈による
「集団的自衛権の行使容認」について、官邸で記者会見を行いました。
私は、この記者会見を見て「国民を欺いている」という怒りと共に、得意げにパネルを使って説明している
安倍首相の姿を、これが「一国の総理大臣」のすることか、と情けなくなりました。
それは、安倍首相が示している具体的な「危機」の事例があまりにも現実とかけ離れ、国民の生命と財産を
さらに危険にさらすのではないか、と考えるからなのです。
以下、具体的に反論します。
事例1)
「紛争国から逃れようとしているお父さんやお母さんや、おじいさんやおばあさん、子どもたちかもしれない。
彼らの乗っている米国の船を今、私たちは守ることができない」と、母親が乳飲み子を抱いて紛争地から
米国艦船で脱出しようとしている様子を描いたパネルを指して訴えました。
<反論1>
私はかつてNGO活動で紛争地にコミットしたことがあります。湾岸戦争開戦直後のことです。
私たちが南アラビア海からスエズ運河に向かってピースボートで航海中に、湾岸戦争が勃発しました。
この時、サウジアラビアに緊急寄港して数百人の米国人避難民を助けてほしいと米軍からピースボートに
連絡がきたのです。こうしたときに船舶は、自国や同盟国だけではなく人道的には国籍を選ばず
乗船させなければなりません。この時は、結局、タンカーが救助しました。
紛争が起こった場合、一般的には各国艦船は民間人を乗船させません。民間の船や飛行機に輸送を要請します。
軍の艦船は「敵」からの攻撃の標的になる可能性が高いため、民間人が巻き添えになる。
避難民に化けたテロリストが乗り込んでくる可能性もある。
安倍首相はこのような紛争地での軍事的常識をご存じないようです。「子どもやお母さんを助けられない」と
国民感情に訴える「物語」で国民に納得させようという意図が透けて見えます。
(後略、続きは引用元で)
辻元清美 ブログ
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