14/05/28 02:43:26.43 0Yhs2WHC0
>>591 全文
＜准看護師事件＞元同級生、旅券法違反容疑で逮捕状
毎日新聞 5月28日(水)2時30分配信
大阪市西成区の准看護師、岡田里香さん（２９）の遺体が見つかった事件で、
岡田さん名義のパスポートで中国・上海に出国した元同級生の日系ブラジル人の女
（２９）が２７日、現地で拘束された。女は上海の日本総領事館に出頭した後、
不法入国の疑いで中国の公安当局に引き渡された。大阪府警は旅券法違反などの疑
いで女の逮捕状を取っており、警察庁などを通じ中国側に身柄引き渡しを求める方針。
◇上海で拘束…総領事館に出頭
関係者によると、女はこの日昼過ぎに総領事館に出頭した際、「岡田さんの同意
を得てパスポートを取得し入国した」と話した。ただ、岡田さんの失踪の経緯につ
いては何も語らなかったという。府警は、女が何らかの事情を知っているとみてお
り、帰国し次第、逮捕する方針だ。
府警によると、女は岡田さんが失踪した直後の３月下旬、大阪市阿倍野区の大阪
府パスポートセンター阿倍野分室に岡田さんを名乗ってパスポートを申請、４月上
旬に不正取得した疑いが持たれている。今月３日、このパスポートで羽田空港から
上海に出国し、府警が行方を捜していた。
一方、岡田さんの遺体は今月２１日に東京都八王子市のトランクルームで見つか
った。刃物による刺し傷と切り傷があり、府警は岡田さんが何者かに殺害されたと
みている。
遺体は岡田さんが失踪した直後の３月２５日、岡田さん宅から宅配便で八王子市
のトランクルームから数百メートル離れたマンションの一室に届けられた。女はこ
こで中国人の元大学院生と同居していた。
女は岡田さんと小中学校時代の同級生。知人らによると、岡田さんは２月１日、
女と約１０年ぶりに大阪市内の居酒屋で再会していた。府警は女と岡田さんが再会
した後に何らかのトラブルがあったとみている。
女と一緒に上海に渡航した元大学院生の女はトランクルームに遺体が運ばれた後
の４月下旬に再来日。４月から上海の日系広告代理店に勤める。関係者によると、
今月２３日に本人から欠勤の申し出があり、２６日から休んでいるが、会社側とは
連絡を取り合っている。
◇身柄引き渡し、中国に要請へ
中国当局に拘束された日系ブラジル人の女について、大阪府警は今後、警察庁や
外務省を通じて引き渡しを中国に要請する。ただ、日中は「犯罪人引き渡し条約」
を結んでおらず、実現するか不透明だ。
中国とは２００８年に「日中刑事共助条約」が発効し、外交ルートを通さずに捜
査当局が証拠などを交換できるようになったが、引き渡し条約は交渉段階だ。
女は有効なパスポートを持たずに入国していたため、中国当局が強制退去処分を
下せば、原則として本国のブラジルに強制送還される。その場合ブラジル当局と引
き渡し交渉を進める。応じなければブラジル国内の法律に基づいて処罰する「代理
処罰」を求めることになるが、事件の真相解明は難しくなる。