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「ひきこもりの長期化・高齢化によって、誰にも相談できず孤立感を深めている親も増えています」
(全国引きこもりKHJ親の会代表・池田佳世さん)
従来、若者の問題とされてきたひきこもりだが、最近はその高齢化が問題視されている。
親の会が全国の支部を対象に行った調査によると、ひきこもり本人の平均年齢は男性が34.68歳、女性が32.28歳だった。
さらに、全国に先駆けて、山形県と島根県が行った実態調査では、山形県のひきこもり実態調査で、
40歳以上のひきこもりが全体の44%。島根県に至っては、40歳以上の比率が53%と半数を超える結果となった。
「ひきこもりの高年齢化は全国共通ですが、特に地方の場合は、子供のひきこもりが長引くと親も諦めてしまう傾向に。
周囲に相談しても『育て方が悪い』と攻撃されて、誰にも言えなくなってしまうのです。すると、親も子も、
二重にひきこもってしまうことになりかねません」(前出・池田さん)
では、母親として子供のひきこもりを食い止めるためにはどうしたらいいのだろう。
そこで、主にひきこもりの親を対象に電話相談を行っているカウンセラーの増渕由子さんが、
“中年引きこもり”を招かないための「母の心得7」を教えてくれた。
【1・「カーリングお母さん」にならない】
「子供が道(人生)を歩く際、先に石をどけてしまっては、転んでも自分で立ち上がる力がつきにくく
なってしまいます」本人が助けを求めるまでは、親はなるべく手出しはしないこと。
【2・「子供のことは何でもわかる」という思い込みを捨てる】
「たとえ口答えをしなくても、親を悲しませたくないから黙っているだけかもしれません。
親は子供の考えをわかっていないものだ、と思うぐらいでちょうどいいのでは」
【3・ひきこもりを「恥」と思わない】
「誰かに相談することで気持ちが楽になったり、具体的な助けを得られることも。
精神保健福祉センターや自治体の福祉課、保健所など、とにかく外部に相談を!」
>>2に続く
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