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片山被告「先生すいません私が犯人です」
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ＰＣ遠隔操作事件は１９日夜の電話で急展開した。「先生すいません、私が犯人でした」。
元会社員片山祐輔被告（３２）は全ての事件への関与を認め、
自殺を考えていたことを打ち明けた。片山被告は２０日、青ざめた表情に薄く笑みを浮かべ、
東京地検の車に乗り込んだ。一貫して無罪を訴えていた弁護側は動揺を隠せず
「結果的には良かった。真実が明らかになるという点では…」と苦渋の表情で話した。
東京都内の事務所で２０日、取材に応じた弁護人の佐藤博史弁護士は、
犯人だと打ち明けた片山被告が「申し訳ない」と謝罪したことを明らかにした。さらに午前１１時半、霞が関の司法記者クラブで記者会見に臨んだ。
報道関係者らに「真犯人」を名乗るメールが届いた１６日、自ら記者会見し
「私は送っていない。これで裁判を終わりにしてほしい」と自信満々に話した片山被告。
１９日午前、このメールが発信されたスマートフォンを自分が都内の河川敷に埋めたと報じる
ニュースをインターネットで知り、「もう駄目だ」と考え、佐藤弁護士との連絡を絶って死に場所を探し始めたという。
酒を飲みながら東京の高尾山をさまよい、ベルトで首を絞めようとしたが切れて失敗。
佐藤弁護士に電話をかけたのは駅のホーム下にある避難スペースだったという。
「電車が来たら線路に飛び込もうと思っていた」。片山被告の声は衰弱しきっていた。
「裏切られたという否定的な感情はない。事実であればそれで弁護するのが私の仕事だ」。
そう語る佐藤弁護士の眉間には深いしわが浮かび、何度も唇をなめていた。
保釈を取り消された片山被告は２０日午前１１時前、地検の係官に前後を挟まれ、
佐藤弁護士の事務所から姿を現した。多くの報道陣で騒然とする中、
半袖のポロシャツ姿で手には黒いかばんを持ち、前を向いて顔を隠すこともない。
片山被告を乗せた車は間もなく、霞が関の地検が入る法務検察合同庁舎へ到着した。（共同）
［2014年5月20日19時30分］