14/05/20 23:55:47.75 0
【広角レンズ】あなたの町に国会図書館 絶版など約131万点
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
産経新聞(伊藤洋一) 2014.5.19 11:30
国立国会図書館の蔵書を、全国の公立図書館などで閲覧できるサービスが今年1
月に始まった。絶版などの理由で入手困難となった図書や古典など約131万点が、
デジタル画像で見られる。地元にいながら貴重な資料に無料でアクセスできる画期
的なサービスの現状と課題を探った。
◇
現在163館参加
100万冊をあなたの街へ-。こんなフレーズで、今年1月21日に始まった
「図書館向けデジタル化資料送信サービス」。過去の資料を探すため、時間とお金
をかけて東京に出向くことなく、近所の図書館で検索・閲覧できる便利な仕組みだ。
平成24年の著作権法改正により可能となった。
当初、17館でスタートしたこのサービスには、今月14日時点で163の公立
図書館、大学図書館が参加。「これ以外に約100館から申請が届いており、準備
を進めている」と、国立国会図書館利用者サービス部の小坂昌課長補佐。4月末ま
での閲覧数はのべ約1万4千件に上り、順調な滑り出しといえそうだ。
論文や和漢書など
閲覧可能となる資料は、同図書館がデジタル化した資料のうち、昭和43年まで
に受け入れた約50万点の図書のほか、博士論文、日本の江戸期以前や中国の清代
以前の和漢書など計131万点。武者小路実篤の「人生読本」や日本体育協会が作
った東京オリンピックの関連資料「オリンピック競技大会報告書」(昭和40年)
などさまざまだ。
県立の図書館が参加しているケースが多いが、横浜市は市立の17館に端末を設
置。同市の教育委員会は「人口も多く地域が広いので、中央図書館にだけ設置すれ
ばいい、というのでは行政サービスとして十分ではない」としている。
埼玉県宮代町の町立図書館も4月から参加。人口約3万3千人の町ながら、約2
5万冊と県下4位の蔵書をもち、貸し出しも人口1人あたり換算で県下2位の利用
率を誇る同館。山本茂樹館長は「町内の利用者が6割、春日部市など町外が4割の
広域図書館なので利用者の利便を図りたい」と、早々に配信を受け始めた。
まもなくサービスが始まる宮城県図書館では、端末の更新期にあわせ国会図書館
用として7台を設置。「子ども図書室」の脇にも置くという。「子供と一緒に児童
書コーナーを訪れた大人が、昔の本も読んでみたくなった時に、近くにあれば便利
だと考えた」と担当者は説明する。
(>>2以降に続く)