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一発芸しなかった部員、胴上げされ落下し指骨折
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神奈川県央地域の私立高校サッカー部で昨年１１月、
当時１年の元生徒（１月に退学）が、複数の部員に胴上げされて落下し、
指の骨折などの大けがをしていたことが、同校などへの取材で分かった。
被害届を受けた県警は、部員たちが嫌がる元生徒を担ぎ上げ、
わざと落下させた疑いが強まったとして、関わった３人を、２０日にも傷害容疑で書類送検する。
捜査関係者によると、部員３人は昨年１１月２９日午後、同校グラウンドで、
後輩だった元生徒を胴上げ中に地面に落下させ、右手の指の骨折など
３か月の重傷を負わせた疑いが持たれている。県警は翌１２月、元生徒から被害届を受けて捜査を進め、
少なくともこの３人が胴上げに参加していたことを確認した。
校長の説明では、同校は元生徒の保護者から連絡を受け、
聞き取りなどの調査を実施。複数の部員が「胴上げ中に手を離して、
驚く生徒の反応を楽しもうとした」と説明した。元生徒がボールを取り合う練習で
負けた「罰ゲーム」としての「一発芸」をしなかったため、代わりに大勢で取り囲んで担ぎ上げたという。
同校は、いじめではなかったと結論づけた一方で、サッカー部を１か月間の対外試合禁止などの
処分にした。また、監督を同期間指導から外し、当時グラウンドにいた大学生コーチとの契約を解除した。
校長は「練習中に胴上げをする必要はなく、そのためにけがをさせたことは事実。警察の捜査にも協力している」としている。