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加藤、古賀、野中氏…元自民幹部 宿敵「赤旗」に続々登場で首相批判
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産経新聞 2014.5.18 22:58
加藤紘一氏ら元自民党幹事長の共産党機関紙「しんぶん赤旗」への登場が相
次いでいる。自民党とあらゆる面で正反対の「宿敵の土俵」のはずだが、いず
れも安倍晋三首相への批判を展開。かつての政権・与党中枢の“反乱”は、共
産党による「保守派でさえ反対することを推し進める首相」というイメージの
拡散作戦に活用されている。
加藤氏は18日付赤旗日曜版の1面で、安倍政権が目指す集団的自衛権の行
使容認について「徴兵制まで行き着きかねない」と反対を訴えた。加藤氏は昨
年1月にも紙面に登場。慰安婦募集の強制性を認めた河野洋平官房長官談話の
見直しを進めようとしていた首相を批判した。
政界引退後も自民党岸田派(宏池会)名誉会長を務める古賀誠氏は昨年6月、
憲法改正の手続きを定めた96条改正に意欲を示す首相に対し「絶対にやるべ
きではない」と主張。昨年11月には野中広務氏が特定秘密保護法案反対を訴
えた講演内容が紹介された。
関係者によると、赤旗側は最近、集団的自衛権の行使容認に反対する現職衆
院議員の村上誠一郎元行政改革担当相にも取材を打診したが、断られたという。
ハト派と呼ばれた加藤氏らは現職当時から首相と政治理念などで対極にあり、
平成24年の第2次安倍政権発足後に赤旗への登場が増えた。志位和夫委員長
は15日の記者会見で、加藤、古賀、野中3氏の名を挙げ、行使容認について
「保守政治を屋台骨で支えてきた人々がこぞって反対している」と強調。その
上で「真面目な保守の方々と協力関係を強めたい」と、連携まで呼びかけた。
元執行部による首相批判は自民党自体のマイナスイメージになりかねないが、
現執行部は静観の構え。「しょせん過去の人たち。無視するのが一番だ」(幹
部)との声も漏れている。