14/05/16 10:17:17.54 0
(>>1の続き)
■アジアの緊張高める
首相は集団的自衛権の行使を認めることで「抑止力が高まり、紛争が回避され、わが国が戦争に巻き込まれなくなる」と述べた。
行使容認によって日米同盟を強化し、中国などに対抗しようというのが、首相が掲げる積極的平和主義に基づく安保戦略だ。
だが、こうした「力には力」の発想は軍事的対立を激化させ、安保環境を一層、悪化させる危険性がある。
首相の外交軽視、軍事一辺倒の姿勢に懸念を示しているのは中国や韓国だけではない。オバマ米大統領は尖閣問題の平和的解決
に向け日中双方に対話を促している。
北東アジアの平和と安定を築くための外交戦略を欠き、靖国神社参拝で対話のドアを自ら閉ざし、もっぱら軍事力強化にひた走る。
これでは「国民の命と暮らしを守る」どころか逆に危険にさらす。
いま必要なのは、周辺国への影響を考慮し、大局的観点に立った安保政策である。
(終わり)