14/05/14 21:11:38.15 0
そして、「元被害者の加害者が最も長期的な精神問題と健康問題を抱えてい
る」という。そこで新たな調査では、こうした加害者を純粋な加害者と分けて
調査を行った結果、純粋な加害者の方は「他人をいじめることで自身は恩恵を
受け、その代償を支払うことなく、さらには同年代の他の人たちに比べて精神
的にも身体的にも健康である」ということが明らかとなった。
◆いじめの恩恵?
調査では、被験者のC反応性蛋白質(CRP)の血中濃度を、子ども時代、思春
期、青年期の間に数回にわたって計測した。CRPとは、心血管系リスクやメタ
ボリック症候群などに関係するとされている慢性炎症のバイオマーカーで、こ
れによって身体にかかるストレスを測り、「将来予想される健康問題の予兆を
知ることができる」と、コープランド氏は説明する。
成長に伴って全ての被験者はCRPのレベルが上昇したが、いじめ被害者が最
も高い上昇率を見せ、加害者は最も低かった。元被害者の加害者は、その間の
どこかに落ち着いた。
メリーランド州ボルティモアにあるジョンズ・ホプキンス大学青少年暴力防
止センター所長のキャサリン・ブラッドショー(Catherrine Bradshaw)氏は
、いじめ加害者のCRPレベルが低いことについて、拡大解釈をしてはいけない
と警告する。低いCRPレベルは健康的恩恵を示すというよりは、いじめ加害者
の元々持っている身体的違いを反映しているだけという可能性もあるのだ。
ブラッドショー氏はさらに、「短期、長期ともに信頼の置ける調査報告で、
いじめっ子が後々、健康面以外の問題を抱えるようになるという報告も数多く
存在する」と指摘、例えば、いじめ加害者はギャングに加わったり銃を携帯し
たり、無断欠席などの問題行動を起こす割合が高い。
この研究は、5月12日に「Proceedings of the National Academy of
Sciences」誌オンライン版に発表された。
(以上)