14/05/14 18:26:54.98 oeeHIfW00
>>273の続き
東京都足立区の一角に、低所得者向け都営住宅や老朽化した公団住宅が立ち並ぶ地域がある。
ここにある区立小学校は数年前、都教委の学力テストで全科目が区内で最下位となった。
区教委は地区の学力向上のためにプロジェクトを立ち上げ独自の学力検定に取り組んだが、目立った成果はない。
この小学校の校長を10年ほど前に務め、現在は青山学院大学講師として教育実習生らを指導している
宮脇和さん(63)は「この地域の成績が悪いのは、子供たちが学習意欲を失っていることが大きい。
母親から『お父さんがダメだから、あなたもダメ』『あなたなんか生まれてこなければよかった』と、
無意識のうちに無力感を吹き込まれている子も多い。親を見て自分の限界を知ってしまう」。
足立区は生活保護受給世帯が約1万3900世帯に上り、東京23区のうち1区だけで1割以上を占める。
区立小中学生の中で、経済的な理由で給食費や学用品代、修学旅行費などの
「就学援助」を受けている子供は全体の4割に及ぶ。
就学援助は学校教育法による制度で、自治体によって支給額は異なるが、
足立区の場合は生活保護水準の1・1倍より所得が低い家庭に対し、小学生で年間平均約7万2千円、
中学生で約12万3千円を支給している。
問題は、家庭の経済力と子供の学力が結びついているかもしれないという懸念だ。
都教委の学力テストで、足立区の小学校は平成18年度から3年間、東京23区で最下位が続いている。
宮脇さんは「年収2千万~3千万円の家庭と200万~300万円の家庭は同じではない。
学校だけでは限界もあるし、塾へ行けない家庭が多いのも現実だ」と指摘し、こう訴えた。
「読み書き計算は、どんな事情があっても身につけさせなければならない。
教育は、やり直しが利かない。犠牲者は子供なのです」・・・・・以下略。