14/05/13 18:25:45.96 K8igA6j50
別項に書いているが、その点『美味しんぼ』はひどかった。主人公のアサヒシンブンに務めている山岡は平日もいつも社内を競馬新聞片手に歩いている。
耳にはイヤフォンだ。無精髭を伸ばし、やる気のないダメ社員、しかしこと食に関しては父譲りの天才的な手腕を見せる、というキャラ設定。その「ダメぶり」の象徴として競馬狂が描かれていた。
原作のサヨク・カリヤテツは競馬などなにも知らない。これほど競馬が貶められた例を知らない。この画を見るたびに、平日って事は南関東か、いったいどこのラジオ局が毎レース中継しているのだろう、と思ったものだった。
今とは時代が違う。自分のこだわる分野では異常なほどディテールにうるさいくせに、敵視する競馬に関してはこの程度のいいかげんさだった。
その偏見ぶりを諭そうとしたのか、後にどなたかがカリヤを競馬場の特観席に招待して、という一篇があった。
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カリヤの明らかな適意、蔑視とはちがい、狩撫麻礼にはそれはない。
だから腹立つようなこともないのだが、マンガ原作者というのは、「知らないことだからこそ調べる」という姿勢がないのであろうか。しらけた一件であった。