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県議会では主要2会派がそれぞれ緊急に記者会見。自民党福島県連は「風評被害に立ち向かっている
県民の心情を踏みにじった」、民主・県民連合は「特定の個人の意見を取り上げることで、県民への差別を
助長させる」とする抗議声明を読み上げた。声明は小学館に郵送したという。
福島大は作中の荒木田准教授の主張に対し「多方面にご迷惑をかけたことについて大変遺憾だ」との
コメントを出した。福島市内などの書店やコンビニエンスストアなどでは軒並み、12日発売号が売り切れた。
県庁近くの西沢書店大町店では前日までに購入予約が相次ぎ、12日昼までに完売した。同書店の
担当者は「話題になっていることもあり、すぐに売り切れた」と話した。
民主党県連幹部は「反応すれば反応するほど作品への注目が集まる。抗議声明を出すかどうか悩んだ」
と打ち明けた。
福島県の佐藤雄平知事は12日、講演のため訪れたさいたま市で取材に応じ、漫画「美味しんぼ」で、
東京電力福島第1原発を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出すなどの描写があった問題について、
「風評被害を助長するような印象で、極めて残念」と批判した。12日発売号は、前双葉町長が「福島に
住むな」と発言したり、福島大准教授が「福島を広域に除染して人が住めるようにするなんてできない」
などと話したりする場面も登場する。こうした描写についても問われ、佐藤知事は「今は福島県民が一丸と
なり、全国から復興を支援していただいている時で、このような雰囲気の漫画があって、残念で遺憾」と
繰り返した。