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体罰は「即通報」…都教委、子ども向けにDVD
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教育現場での体罰をなくそうと、東京都教育委員会が体罰根絶のポイントなどを収録した体罰防止DVDを作成した。
小学生用と中高生用、教員・保護者用の3種類で、このうち児童生徒向けは全国初という。
多感かつ指導者の影響を受けやすい子供たちにはまず、
体罰が何かということを理解してもらい、「即通報」を促すのが狙いだ。
都は、2012年に大阪市立桜宮高の生徒が体罰を受け自殺したことを受け、
都内全公立校の教職員、児童・生徒にアンケートを実施。
それまでは学校からの報告だけで体罰の件数をカウントし、07~11年度は年約30件前後だったのが、
児童生徒に広げた調査の結果、12年度は体罰が182人と、暴言などの不適切な指導542人が明らかになった。
これを受け、都教委は今年1月、体罰防止の総合対策をまとめ、
子供にも体罰が何かを理解させることが必要と具体的な施策を盛り込んでいくことを決めた。
3種類のDVDでは、俳優たちが実際に子供を殴るそぶりをみせたり、暴言を吐いたりするところを実演し、
体罰や不適切な指導が何かを紹介。出席簿で頭をたたくのは「体罰」。問題が解けない生徒に対し、
女性教諭が「犬の方がおりこうさん」と人格を否定するような暴言を吐くのは、不適切な指導だ。
その一方で、教室に立たせるのは短時間であれば、「指導の範囲内」とも解説している。
教師・保護者向けのDVDでは、「暴力には麻薬性がある。集団を容易にコントロールでき、
一度味を占めるとどんどん使う」などと専門家のコメントを紹介しつつ、「怒りを感じたら一呼吸置いて」と助言。
児童・生徒用では、「先生あのね……」と、体罰を目撃した生徒が、信頼できる教師に伝える場面もある。
柔道の世界選手権金メダリストで、都教育委員を務める山口香氏(49)の
「体罰をされたり見たりしたら、話しやすい先生や親に必ず相談して」というメッセージもある。
都教委では、「体罰を根絶するために子供たちが通報しやすい環境を作りたい」と話し、DVDを都内の全公立校に配布する予定だ。