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5月8日(ブルームバーグ):中国のアリババ・グループ・ホールディングの上場による最大の勝者は、アリババを創業した
ジャック・マ(馬雲)会長ではなく、株式の3割余りを保有するソフトバンクの孫正義社長ということになりそうだ。
ソフトバンクは2000年、海外の投資家とともに2000万ドル(約20億円)でアリババの未公開株を取得した。
当時、無名だったアリババは中国最大の電子商取引運営会社に成長し、ソフトバンクの保有株式の現在の価値は600億ドル(約6兆円)
以上と見積もられている。
アリババ上場に伴う利益は、孫社長の投資家としての手腕をさらに際立たせることになる。孫社長は買収した米通信会社3位の
スプリントに加え、同4位のTモバイルUS買収にも意欲を見せているほか、フランスのメディア企業ビベンディ傘下の
ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)を85億ドルで買収することを提案するなど、規模拡大に躍起だ。
クロスパシフィック・キャピタル(米カリフォルニア州)のマネージング・パートナー、グレッグ・タール氏は孫社長を
「アジアのウォーレン・バフェット」と評する。バフェット氏は米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイを率いる著名投資家で、
長期投資手法を取ることで知られる。
(略)
ソフトバンクが保有するのはアリババ株の約34%。アリババのマ(馬雲)会長はソフトバンクの取締役を務めている。
SMBC日興証券の菊池悟アナリストは、上場によりアリババ株が市場で売却しやすくなることで担保としての価値が上がり、
ソフトバンクとしては資金調達がしやすくなると指摘。借金をして企業買収しビジネス機会を増やしてきたソフトバンクにとって、
「借金ができればできるほどよい」と話した。
ソフトバンクは06年には1兆2800億円を借り入れ、ボーダフォン日本法人を買収。孫社長の下で改革を行い、ソフトバンクの
発表資料によると、昨年4-12月期の携帯電話事業からの営業利益は、買収前の9倍に達している。
URLリンク(www.bloomberg.co.jp)