02/09/29 23:58
>ワイマール体制みたいな民主的な社会はブルジョアジーの
>統治形態としては危機的なのか。
危機とはこの場合、国家財政の大幅な赤字や株価の暴落など
経済的指標にあらわれるもののことをさしている。
敗戦によって莫大な賠償金を背負わされながらも当時ドイツは
確かに「民主主義」の手本となろうと志していた。
しかしその国の経済的没落はそれを許さなかったということだ。
つまり、統治形態が危機を結果するのではなく、危機が統治形態を
規定したのだ。
ブルジョア的共和制であれファシズムであれ資本主義社会における
統治形態というものは、本質的にいってブルジョアジー自身の意思に
よって決まるものではなく、単に資本の「意思」によっていやおうなく
変化していくにすぎないということだ。
その意味で小泉政権はこの危機に呼応するまぎれもないファシズムを
実践しようとしているのだ。