09/07/25 23:52:53 kBeV1gjd
集合場所、というのが駅のどこなのか明確にわからない以上、とりあえずは早めに家を出て、目につくであろう駅の入り口で赤井を待つ八重。
入り口はもう一ヶ所あるのだが、どうやらこちら側で大丈夫らしい。
見知った顔がこちらに近づいて来た。
「あ、八重さんも今日誘われてたんだ」
八重に声をかけた彼は、赤井と同じく彼女に親しく接する数少ない人間の一人だ。
どうやら友人と一緒に来たらしい。
その友人は剣道部だという話を聞いた事があるが、詳しい事はわからない。
「あの、赤井さんに誘われたんだけど、あなたも?」
特に荷物を持たぬ二人の格好を見るに、どうやら軽装できた自分にも問題はないようだ。
「しかし暑いね。中で待とうか」
「でもそれだと、赤井さん困るんじゃないかな」
そんな話をしていると、手をあげながら赤井がやってきた。
「わりぃわりぃ」
赤井が言うにはこれで全員のようだ。
そして、全員を前に首謀者が口にした台詞。
「うし、それじゃどうすっか」