06/02/13 22:14:59 bKkPoMW+
「うー…」
どうしよう眠れない。
さっき食べたビターチョコ(カカオ72%)のせいじゃない。
とうとう明日なんだ。
何度も締めたリボンは軽く擦り切れ始めている。
「ムクぅ…」
ムクはすでに寝息を立て始めていた。
なんて言って渡せばいいのだろうか。
喜んでくれるのだろうか。
本当に私は渡せるのだろうか。
時計は無常にも時を刻んでいく。
「よし!」
なるようになれ。
チョコの入った箱をキュッとリボンで結び、
勢いよくベッドに飛び込んだ。
頭から布団を被り目を無理矢理つぶる。
「………」
心臓の音っていうのはこんなに大きく聞こえるものなのか。
何度も練習したんだから大丈夫。
私は明日、彼にチョコを渡すんだ。
渡せる…私は渡せる……。
「あー…ダメだぁ…」
ベッドから這い出て、もう一度机に突っ伏した。
ムクは耳をピクリとさせたが「私には関係ないわ」
といった感じにもう一度寝息を立て始めた。
追記:
今日女の子からチロルチョコ貰った私が来ましたよ。