13/03/24 13:54:18.63
70年代に大江の学友であった塙嘉彦が中央公論社の「海」で紹介し始めたのブームのきっかけでしょう。
だから、ラテンアメリカ文学といえば60~70年代欧米(とくにフランス)あたりで評価されていた
マルケスあたりのマジックリアリズムの作風が固定観念となって読者の頭に残った、と。
でもまあ、ラテンアメリカに限らず変わった話というのはウナムーノの短編にもあるわけで
その長篇型が辺境地である南米で見つかったので、文化人類学の流行っていたその当時に“発見”的に持て囃された。
一種の文学的エキゾチシズムといってよい、むろん欧米から見ての、ですけれど。
であるならば幻想的な作風でなければならないが、そんなのはごく一部に過ぎない。
だから飽きられた。