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鎌田語録
最後に一言。たとえば中野重治の場合、ある種の「中野ファン」が中野の弱さ
を見ずに何年も彼をまつり上げている、山城むつみのように「広重」で自分の
卑しさを合理化する臆病者から、山口二郎のような無邪気な文学=政治音痴
まで。それに対してて、中野の革命精神や批評精神を本当に生きたのは、中野と
長年仕事をしながらその「言葉」の欠陥も的確に見ていた大西さんや武井さん
の方だった。それで、僕は大西巨人についてもよく似た現象が起きると思う。
特定の誰かではありません。小説は読んでも『文化展望』は無視したり、
『神聖喜劇』に反戦平和しか読めなかったり、大西さんを躊躇なく「マエストロ」
と呼んだり、武井さんの仕事に無知無関心で大西イベントにだけ殺到する
お馬鹿な連中が、今度は何をし始めるかと思います。