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中国大陸実戦記 斉木金作 著
NF文庫での兵隊体験手記。出征の際の見送りのところから事細かに備忘録風に書いてある。
中国戦線では分哨のことが詳しく書かれており、これが高度分散配置を兵の視点(教育を受けて
やがて配属される)から書いたものなのだろうと合点する。
これと兵隊よもやまものをあわせると色々興味深い。中には弾の使用を許可されて
獲物をとって食事を豊かにする挿話がある。この下りはブラックホークダウンでのヘリからの狩りと
その後の逸話を思い出す。あの場面で食事の列に並べと怒る大尉が後にイラク戦争で旅団長となっていた。
佐々木晴隆の四部作を思い出す下りも後半にはある。佐々木の著では敵航空機に対して
罠を仕掛けたら当たらなかった上に銃撃を受けたというものだったが、こちらでは、ドンドン遠くまで逃げる
隊長がいて兵が背嚢を負ってついていくのが難儀だったというもの。いずれにしても、中国戦線でも
敵航空機は難題だったということか。