06/10/16 14:43:06 hCIkHs0z0
今や猫も杓子もVorbisVorbisとまぁ、Oggにあらずんばコーデックにあらずといわんばかりの勢いである。
クリストフ・モンゴメリーなる、何処の馬の骨ともつかぬ若者が立ち上げたプロジェクトを、誰もが手放しで賞賛する。
しかしこれは非常に危うい事なのではないか。
私は常々疑問に思っていたのだが、まずOggプロジェクトの謳うパテントフリーからして危うい。
MP3を例にとって青臭い正義感を振り回し、目先のキーワードに扇動されがちな民衆を闇雲に煽る。
これは先だって内閣総理を退任した小泉総理の十八番"小泉劇場"にも通ずる、実に軽薄なやり口である。
そもそもサブマリン特許という言葉も示す通り、特許問題から真に解放される事など到底不可能である。
ところがXiphophorusは「Oggなら心配ない、Oggさえ使っていれば大丈夫」と、無責任に言い放つのである。
彼らは実に一級の詐欺師であると言って良い。
また、彼らはオープンソースというキーワードをこれみよがしに掲げる―オープンソース?―そう、またしてもオープンソースだ。
このキーワードは奇怪な魔力を持つ。
街灯に吸い寄せられる蛾の如く、盲目的なオープンソース信奉者達が群がり始めるのである。
こうなれば後は狂った共産党支持者のようにオープンソース万歳の大合唱、冷静な議論を交わす余地など毛の先程も残らない。
全てXiphの思うつぼである。
こうまで言うと、性急な人々は"ならお前には代案があるのか"とせっつき始めるのであるが、無論私も批判一辺倒で終わらせるつもりはない。
ここでちょっと視野を広げて貰いたい。
オープンソース・パテントフリーでなければ、新世代の音声圧縮フォーマットたり得ない?
いいえ。
そう思い込む事こそが、既にXiphの思想誘導の罠にはまっている。
こう考えてみよう。
新世代の音声圧縮フォーマットは、プロプライエタリからこそ生まれる。
盲目的かつ無根拠な賛同を否定し、特許問題に対し法的理論武装と潤沢な軍資金で毅然と立ち向かう。
しかし、それを成し遂げうる規模の集団が開発したコーデックなど存在するのだろうか?
―あっ、Atrac3だ!
その通り。
あなたは今、最良の解を手に入れた。