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EUによる「Windows Vista」への苦情の背後に米Adobeと米Symantec
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この問題の要点をまとめよう。10年前の暗黒時代,Microsoftは競争相手を傷つける
だけの目的でWindowsに「Internet Explorer(IE)」を組み込もうとしており,こうした行為は
簡単に競争阻害と断定できた。Webブラウザやインスタント・メッセージング(IM)アプリ
ケーションなどの機能をOSに同こんしたり,OSの深い部分に組み込んだ入りすることの
必要性については,議論する余地がある。しかし現在, Windowsのセキュリティ向上を悪と
主張することは,ほとんど不可能だ。こうした変化は必要とみなされるだろう。
実のところSymantecとAdobeは,楽に収益を上げられるビジネス・モデルが終わりかけて
いることを懸念している。セキュリティ上の脅威の存在は,Symantecやほかのセキュリティ
企業の売り上げと収益を維持するのに役立つだろう。しかしWindowsのセキュリティ強化は,
(セキュリティ企業だけでなく)あらゆる人の利益になる。一方Adobeは,「まだPDFファイル
編集用の低価格製品をそれほど出荷できていない」としている。 XPSによってPDF編集/
作成の価格的な敷居が下がれば,消費者にも利益がある。
要するにMicrosoftのライバル企業は,独禁法担当者に自社に好都合な話を持ち込む方
が,簡単でコストもかからないと判断したのだろう。これらライバル企業が顧客対策にもっと
多くの時間を割き,合法的に自社製品の改良に取り組んでいるMicrosoftへの攻撃を減らし
ていたら,今回の問題は起きていなかっただろう。
筆者は,MicrosoftのIE同こん戦略に強く反対してきた。今でもIE同こんの判断は間違い
だったと思う。セキュリティの低い状態が10年以上も続いて,現在もユーザーが苦しめられ
ているのは,IE同こんが元凶だと感じる。しかしAdobeとSymantecの苦情は,10年前に
Netscapeが訴えたものと全く関係ない。現在Microsoftは自社のユーザーに,正しく対応してる。