06/05/19 20:21:37
「JavaVMは汎用OS上で動かさない」---JRockitの開発マネージャにJavaVMの今後を聞く
---今,JavaVMにどんな機能が求められているのか
環境の変化に対応しなければならない。それは「サーバー仮想化」という動きだ。
VMwareやXenなどのHypervisor技術に基づいた仮想化ソフトを利用するケースが増えている。
一つのハードウエア上で多くのアプリケーションを動作させることになるが,
単に動作させるだけでなく,アプリケーション間の干渉がないようにすることが求められている。
そのためにはアプリケーションごとにリソースを制御しなければならない。
---リソースの割り当てはOSが担うのではないのか
その通り。だが汎用OS(WindowsやLinuxなど)では力不足だ。実行時に(プロセスごとの)
優先順位を付けることはできるが,一定量の(メモリー,CPU,ネットワーク帯域などの)
リソースをアプリケーションに確実に割り当てることはできないのが実情だ。状況によっては,
メモリー上のデータがディスクに書き出されてしまうこともある。そうなれば性能は大きく低下する。
---そうした問題をどうすれば解決できるのか
“汎用OSを利用しない”というアプローチがある。それを当社では進めている。ハード
ウエア上でHypervisor(技術に基づいたソフト)を動作させ,その上にJavaVM専用のOS
「Bare Metal」(開発プロジェクト名),さらにその上でJavaVMを動作させる。そのよう
な動作環境において,JavaVMごとにリソースを確実に割り当てるという方法だ。汎用OSを
利用しないので確実にリソースを割り当てることが可能だ。JavaVMから見るとBare Metal
はOSに見えるが,汎用OSの機能は備えず,一つのJRockitプロセスを動作させるのに必要
な機能のみ提供する。
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