05/12/14 14:55:35
プログラムの長さ、記述量が問題になっていたようだが…
情報理論の教えるところによって符号化という視点で考えれば
プログラムもまたプログラムの仕様という情報を符号化したもの。
言語が違えば符号化の体系が違うと考えられるわけで、
単純にコードの文字数を云々することにはあまり意味がない。
例えばコードの中でよく使われるパターンが短く、
あまり使われない構文が長くといった設計上の戦略もある筈だから
どういう目的で設計されているかということを考える必要がある。
また誤り訂正符号などの例のように純粋に内容の情報
(プログラムなら例えば中心となる内容はデータ構造とアルゴリズムだろう)
だけでなく誤りを見つけやすくするための付加情報が含まれるケースもある。
特にプログラミング言語という符号体系は人と機械の間をとりもつ際の
ユーザ側インターフェイスであるわけで
人の認知科学的な処理特性を無視することはできない。
例えば制御文と式と宣言文の構文が分かれていたり、
意味が連想しやすい名前がキーワードに使われるとか、
ユーザが把握しやすい動作モデルを提供するというのは
文字数単位でコード量(端的にはタイプする量)が増えても
そういう観点からは意味がある。