06/01/28 14:59:56
>>235 の続き
結論:
BCB5/VC6 で作成した B.DLL においては、C ランタイムルーチンのうち、少なくとも
malloc/free/new/delete しか使わない分には、A.EXE で作成したスレッド内で B.DLL
の関数を呼び出してもメモリリークしない。スレッドの作成に _beginthread(ex) を
使う必要もない。
VC6 で MSVCRT.DLL とリンクする B.DLL では、A.EXE で作成したスレッド内で B.DLL
の関数(内部で C ランタイム関数を呼ぶもの)を呼び出してもメモリリークしない。
VC6 で libcmt.lib とスタティックリンクする B.DLL では、DllMain で
DisableThreadLibraryCalls() を呼ばなければ、A.EXE で作成したスレッド内で
B.DLL の関数(内部で C ランタイム関数を呼ぶもの)を呼び出してもメモリリーク
しないが、DisableThreadLibraryCalls()を呼ぶと、B.DLL が内部で呼び出している
C ランタイムルーチンによってはメモリリークする可能性がある。
他にも色んな組み合わせが考えられますが、とりあえず自分が知りたかった
「A.EXE で作成したスレッド内で B.DLL 内の関数を呼び出してもメモリリーク
しないのか」は検証出来ました。この程度の実験で検証出来たと断言して良い
のかはわかりませんが。
BCB5 の C ランタイムルーチンは DLL_THREAD_ATTACH/DETACH をきちんと処理して
いないものと思われます。BCB5 で作った DLL はマルチスレッドアプリケーション
からは使いにくいですね。
VC7 以降とか GCC とかではどうなんでしょうね。
検証の仕方が間違ってたらご指摘下さい。