【軍曹が】携帯電話開発の現状【語る】at PROG
【軍曹が】携帯電話開発の現状【語る】 - 暇つぶし2ch88:1
05/03/18 02:23:29
559 名前:YRP常駐from群馬 投稿日:04/10/16 09:58:40

俺達が派遣されて最初の2ヶ月は、仕様書もろくに無いまま、
すべての情報が口頭指示とホワイトボードの手書きコピーであった。
仕様書といえば前機種の時のものすら未完成で手書きのメモが随所に
書き込まれたものを渡された。これにしても1ヶ月経った頃だ。

仕様が決まらないまま前機種のソースを与えられ、口頭とホワイトボードの
図示によってその改良を指示されたのだ。最初に取り組んだプログラムは、
担当するファイル合計で10万行程度であった。
俺達の小隊は、軍曹1名(俺)と上等兵2名と2等兵3名であったが、機能改良
の仕様すら曖昧なまま、とにかく始めた。2等兵にはC言語の文法から指導
する必要があったが、あまりにも低レベルは話は上等兵がうまく指導して
くれた。俺はその上でソフトウェアとして正しく動作するのに必要なノウ
ハウを指導した。最初の3ヶ月は、勤務時間の1/3が仕様の確認、1/3が2等
兵の指導、1/3が自分自身の実務であった。時には、全体の1/2が打ち合わ
せになり、数日間に渡って膠着する事も珍しくなかった。

そう、上層部でも仕様に関して3つの派閥が方針を巡って対立しており、
その勢力加減によって何度も仕様が変わってそれが末端にまで口頭の
伝言で届いてくるのだ。ドキュメント化される事はしばらく無かった。
文書化作業よりも仕様の変動速度の方がはるかに速く、要領のいいチーム
は無駄な変更指示を予想して、幾つかの指示を無視するところまで出てきた。


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