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539 名前:YRP常駐from群馬 投稿日:04/08/21 18:06
俺の群馬での机は、既に新人に乗っ取られていて、彼は俺が前に手がけていた
案件をPC内に整理された資料を元に引き継いで、先輩の指導の元に有力な新規案件
を手がけているらしかった。
時折事務所に電話をかけると、その新人の先輩が旧案件について質問してくる
有様だった。
会社はこの請負業務から手を引きたいようだったのだが、従業員が自ら辞めると
いうアクシデントでもない限りクライアントが手放さなかったのだ。しかも、追加
見積もりはことごとく拒絶されたのだ。その為、俺の所属会社も本件では赤字状態
に陥り、経験者まで数人失う損失を被ったのだ。その金額的責任の一部が俺の所得
にも反映された。
そんな俺は、8月に入って職場を逃亡した。
群馬に勝手に帰って、久しぶりに好きな登山に明け暮れた。
自分を取り戻していけそうな気がした。
そう、俺の中で何かがはじけたのだ。
もう2つ3つ好きな山を登ったら、会社に手続きをしに行こうと思っている。
携帯電話はうるさいので、1つ目の山の頂上から思い切り投げてしまった。
携帯もこんな空気の良いところに投げ捨てられて本望であった事だろう。
故郷の山の空気は、おいしい。ああ、生きていて良かったな、と思えた。
長らく読んで頂いて、有難う。