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397 名前:YRP常駐from群馬 投稿日:04/08/03 02:55
画期的なシミュレーション・システムは、半年後にハードディスクを増設して
から利用する事になり、暫くの間はその存在を忘れる事ができた。
ハード部門の中尉が「半年後にはSystem-Cを使ったハード・ソフト協調設計を
是非とも提案したいと思います」と言っていたが、誰も耳を傾けなかった。
ハード屋に読めるようにC言語を歪めるつもりなのだろう、と俺は解釈した。
俺たちはICEの増設を求めていたが、半年後にUNIXマシンのハードディスクを
100GB程度増設する計画の前に、ICEのレンタル費用が早くも削減されてしまった。
長引く開発の中で、ハード部門とソフト部門の勢力争いがろくな結果をもたらさ
ない。
結局、俺たちは低レベルなICEの奪い合いに明け暮れるのであった。
そして、昨年の長かった夏が過ぎ、秋を迎えた。依然、帰れる見通しは立たない。
上等兵達は半年以上も里に帰っていなかった。