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317 名前:YRP常駐from群馬 投稿日:04/07/28 01:11
研究所の連中が予定を終えて引き上げる時に、言われた。
「君たちにはちょっと難しすぎたようだね。
もうちょっと勉強した方がいいんじゃないの?」
関係無いの隣のチームの奴等も笑った。机にある仕様書の版数は、俺たちの
よりもメジャーで1つ先を進んでいるみたいだし。それは見なかった事にした。
翌日、上等兵たちが隣のと同じ版数の仕様書を手に入れていた。仕様書は
俺を通してでないと彼らの手には渡らないはずなのに。不思議だ。
昼食の時に上等兵が言った。
「あの嫌味ったらしい奴らの仕様書と、俺たちのとスリ替えてきましたよ。
ちゃんとコピーして数も合わせてあのチーム皆のをスリ替えたから、
誰も気付きませんよ」
それから2~3週間の内に非難の矛先が変わっていったので、俺は会社に対する
業務進捗報告で上等兵たちを高く評価して記録した。何だか自分まで共犯者に
なった気分だ。
上等兵たちは仕様書のスリ替え工作を日常的に続けた。
そして、ある日現行犯でバレた。
(今日はここまで)