05/04/25 02:56:15
その日は久しぶりの総員出席命令が下り、インパール提督が壇上に上がった。
『また精神論の演説か・・・』誰もがそう思ったが今日の切り出しは違っていた。
「諸君、これから話す事は本来喜ぶべき事である。だが・・・」
そう、なんとこの強行軍を続ける我々に増援部隊が派遣されると言うのだ。
それも我々のような右も左も判らない烏合の衆ではなく、かねてより携帯開発に
携わっていた経験者だと言う。だがインパール提督の言葉は重かった。
「諸君!これは重大な試練と言わざるを得ない!諸君は残念ながら大本営に
その働き振りを充分に認めてもらえなかったのだ!これはっこれはひとえに
私の責任である!許してくれ皆の者ぉぉ!」
滝の様に涙を流しながら崩れ落ちるインパール提督。そこへ体育会系の士官が
駆け寄り大声で叫んだ「違います提督!私が!私がしっかり監視しなかったせいでありま!」
「提督は悪くありません!」集合した派遣の中からも同調する者が次々と現れた。
「私の力不足です!」「月月火水木金金!これからは(今でもそうだが)休みは
要りません!」
周りに集まってきた群衆をなぎ払うかのようにインパール提督は立ちあがり叫んだ
「やめい!お主らはこれからのプロジェクトを背負うべき未来ある若者じゃ。
散るのは我々士官で充分なのじゃ!今日まもなく増援部隊が到着する事になっておる。
わしらの仕事は増援部隊にお主らを引き継がせる事じゃ!よいか、お前達・・・」
そう提督が言いかけた時であった。講堂の外から一糸乱れぬ行進の足音とある掛け声が
聞えてきたのは。
『♪頑張って~頑張って~仕事っ』ズザッ
『♪頑張って~頑張って~仕事っ』ズザッズザッ
これは・・・ニュージーランドのラグビーチーム「オールブラックス」の
試合前に行われるウォークライと呼ばれる団結の儀式・・・のパクリ・・・
今は閉められている講堂の玄関前まで行進がやってきた時、