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69 名前:YRP非常駐駿河解雇録 投稿日:04/11/03 16:28:25
俺が配属された携帯開発グループは、社の中でも「売上額」ではここ数年トップを
維持しているグループで、社長賞独占状態であった。このチームはいつも夜遅くて
休日出勤も日常茶飯事だとは前々から知ってはいたが、ソフトとハードの距離が
近い組込み系の開発経験者が足りず、どうしても俺の力を貸してくれと言う甘い
言葉にも騙されたのだと思う。今にして思えば社内の収支報告書は注意して
見るべきで、給料と残業代がちゃんと出ている限りは売上から支出を引いた値が
どうなっていたかなんて誰も気にもとめないのが実状だろう。
まず配属されて意外だったのが派遣や下請けの多さ。俺のチームも社員は俺を
入れて3人で、他11人が地元の中小零細ソフト会社からの出向者であった。
大卒ホヤホヤを思わせるような若さだが、皆顔に死相が出ているように見えた。
なぜ下請けは若いのが多く、皆が皆して死相が出ているのか、理解した時には
時すでに遅しだったのだが、それはもう少し後の話になる。