ぬるぽ暦4年,2005/04/02(土) 21:30:38
466 名前:YRP逃亡者 投稿日:05/03/05 02:12:10
あれは忘れもしない。前プロジェクトで納期も破綻して顧客から無理難題を追加で
要求された時、俺達はデバッグルームに監禁されていた。誰もが精神力を超えた領域で
戦っていた。インパール提督なら喜びそうなデスマーチであった。
俺達は、トイレと食事の時だけ、デバッグルームから出してもらえた。俺達は…、俺達は、
曹長に夜食のコンビニ弁当を買ってくるように頼まれて、そのまま出かけてしまった。
帰ってくると、曹長殿はデバッグルームに篭って鍵をかけてしまっていた。
「曹長殿!無茶は止めてください。我々もお供いたします!」
「お前たちは少し休むんだ。明日への希望の灯火を絶やしてはならない。明日の…
希望…、グハッ!」
「曹長殿!肺結核を甘く見てはいけません。すぐにも扉を開けてください。」
「ならぬ。お前たちを道連れにしてはならぬ。私の最後の願いを聞いてくれ。」
「そ、曹長殿!」俺達は、なす術もなくデバッグルームの前に崩れ落ちた。
誰もが既に限界を超えていたのだ。特に曹長、貴方は我々の倍は消耗していた
はず。そして俺達は気を失っていった。