05/03/30 21:21:29
「魂の空洞化」に陥って者の中で、人に戻れた者は一人も例がなかった。
その状態は勤務時間外にもそのまま続くため、妻帯者は家庭が崩壊し、
独身者でも友人を失って、私生活に孤立する事を避けられなかった。
他事業部から応援に送り込まれた社員も、同様の運命を辿った。
長期出張の間に魂が空洞化して郷里の妻と離婚する現象が一般的であった。
ただ例外は営業部隊から一時的に借用している「体育会系兵士」達であった。
彼らは心身共に強靭であり、体力勝負となると特攻隊長をもしのぐ勢いだった。