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729 名前:YRP常駐from群馬 ◆a8bV4TV9Jg 投稿日:04/10/23 00:52:32
合計20万行あまりのソースに対するコメント分の修正は、前から考えて
いたように、俺が変換プログラムを作って一括処理した。処理過程の表示
を見ていると、俺は未処理だと思っていたソースの6割程度までが処理済
という事でスキップされた。その時にはそれが2名の二等兵たちによる
必死な作業の結果であったとは、知る由も無かった。
使い捨てプログラム(こんな馬鹿な要請は2度と無いに決まっている)の
デバッグに時間を割きたくは無かったので、一部処理に失敗した箇所は
ソースの手修正で対処した。その日の午後には片付いた。
翌日の昼休みに、俺は自社の事務所に連絡を入れた。少尉殿(課長)が出た。
「デスマとヌルポの事なんですが…」言い切らない内に、
「辞めたよ。」と一言だけ答えて切られてしまった。俺は暫く立ちすくんだ。
残った二等兵に対し、姿を消した二人からは何の相談もしていなかったらしい。
いや、その二人同士でもこのところろくに会話もなかったような気がする。
遅すぎた。その状況を知ったら、残る二等兵1人も同じ道を辿るのは時間の
問題だ。
上等兵Aは自分が腐ってしまった時に二等兵たちが必死に励ましてくれた
事を思い出し、言葉を失った。