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727 名前:YRP常駐from群馬 ◆a8bV4TV9Jg 投稿日:04/10/22 23:28:35
久々のドラム缶パーティに、上等兵たちも浮き足立っていた。
その気の緩みが仕事にミスを生み、些細なミスの原因究明に俺達は結局
いつもの残業を強いられる羽目になった。その夜、俺と二人の上等兵そして
一人の二等兵の計4人が帰った時刻には、港に出かける時間はおろか部屋で
酒盛りをやる気力も残っていなかった。
一応、休暇を与えた二人の二等兵達は部屋に戻っているようだったが、ノック
しても出てこなかった。居るのならそれで良いかと思い、俺は自社への週報を
纏めるために自分の部屋で深夜までノートPCと向かい合っていた。
2時を過ぎた辺りで週報をPHS接続で自社に送り、俺はコニャックの瓶を開けた。
疲れていたせいかすぐに酔いが回り、俺はギターに手を伸ばした。その時刻が
深夜である事も気に留めず、俺は弾いた。歌った。やがて壁を激しく蹴る音が
聞こえて我に返り、片付けた。
翌朝、やや二日酔い状態のまま何とか出勤した。ホテルを出る時に、またしても
二等兵は一人しか出て来なかった。
「デスマとヌルポはどうした?」「今日も気分が悪いそうです。」
「昨日1日気分転換させたはずだがなあ」俺は小隊をロビーに待たせて、二人の
様子を見に行った。ドア越しに遅れて行くとの返事が聞こえてきた。声が棒読み
なのが少し気に掛かった。いつまでも小隊を待たせるわけにも行かないので、俺
はロビーに向かった。
「コメント行の修正を彼らに任せきりだったのはまずかったな」
俺は少し前を振り返ってそう思った。
「軍曹殿。デスマとヌルポの様子はどうでした?」と上等兵Bが心配して訊いて
きた。