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660 名前:YRP常駐from群馬 ◆a8bV4TV9Jg 投稿日:04/10/21 01:31:17
二等兵達は、真剣に上等兵Aの復活を望んでいて、常に励ましていた。
上等兵Aはふてくされて、その二等兵の似顔絵をAAにして2ちゃんに
書き込んでいた。俺もさすがに上等兵の強制送還を考え始めていた。
ある日、二等兵達がコメント行を必死になって編集し、旧ソースが
入っていてもそれなりに美しく見えるように修正したのだ。
単調な作業であった。将来ある若者達をそんなつまらない事で消耗
させてはならない。俺は毎晩ホテルの部屋で自分のノートPC上で全力を
尽くしてそのコメント行の修正を進めた。
苦労の甲斐あって、旧ソースをコメント行に復元されたソースも、それ
なりに…並みの派遣コーダーが作るソースよりは美しいものに仕上がった。
上等兵Aは蘇った。やはり、彼の戦力が無ければ俺達の小隊は立ち行かない。
「軍曹殿!あの残りのコメントは全て軍曹殿が…」驚く二等兵を制止し、
「気にするな。それより、XXXXの機能の実装に取りかかれ。お前達ならできる。
俺の設計書にしたがって落ち着いてコーディングするんだ。出来上がったら
一旦ローカル・レビューを行う。何か分からない事があれば、上等兵A,Bか
俺に聞け。」と指示した。
こうして、残りの機能も順調に実装されていった。思えば、俺達の小隊が
一番輝いていた時期だったのかもしれない。この頃はホテルで毎晩のように
酒盛りをやって、提督の真似事などをして腹の底から皆で笑いあったものだった。
しかし、安らぎはそう長くは続かなかった。