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579 名前:YRP常駐from群馬 投稿日:04/10/17 01:21:35
自分の部下を誉めるワケではないが、俺の部下の上等兵Aは非常に読み易いCソースを
書くのだ。社内でも若手に下手な参考書よりも勧められるレベルだ。
「君は失業したらC言語の教科書を執筆すればまず食いっぱぐれないだろうな」
と飲み会の席で言ったのは、俺だけではなかった。
その上等兵Aの生き生きとしたソースが、前任者のVBAもどきな記述に寄生されていく
姿を見るのは、辛かった。誰よりも、本人のプライドが一番傷ついたはずだ。
実際、俺達の過去のシゴトでは、若手が皆上等兵Aの記述スタイルを見習ってくれた
おかげで、大抵のシゴトはスムーズに運んだ。
「何を言うんですか。軍曹殿の緻密な設計あっての事じゃないですか。自分はただ
それを信じて、その設計が体現したがっている姿を実体化しているだけですよ。」
と謙虚な人柄も、周囲の好感を集める男だった。
コメント行の一件で経験の浅い2等兵達はやや消耗気味だったので、週末は仕様書
配布のレビューがあったのだが、俺は上等兵Bのみを連れて土曜のレビューに出席
した。まず自分が理解した上で部下達に要点を整理して伝えればいい。そう思った。
実際、そのレビューは経験の浅い若手には酷な内容だった。連れていかなくて良かった。