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577 名前:YRP常駐from群馬 投稿日:04/10/17 00:51:41
変数名もval0, val1, val2と連番を振っているだけだし、コメントも全く無いのだ。
どう見てもC言語の記述らしい形でないので、部分的にコンパイルをかけてみた。
正規のコンパイル作業には膨大な依頼手続きが必要なので、自分で持ち込んでいる
ノートPC内のgccで怪しそうな関数を幾つかコンパイルしてみた。
「軍曹殿!REM文によるコメント行がエラーに引っかかりました。」と上等兵が驚いていた。
上位会社の担当者に問い合わせると、
「あー、それ、一度もコンパイルにかけてないらしい。コーディング途上で居なくなっちゃ
ったんだ。」
俺達は、そのコードの修正の延長が目的に届くとは到底思えず、機能を確認して1から関数を
作り直した。1000行あたりにつき、組み直したソースは200行程度に、それもコメントを
十分に入れて簡略化できた。記述途中でwhile文の'while'が'whi'まで書かれて途絶えている
ファイルが最新の日時になっていた。担当者の身に何かがあったに違いない。上位会社の者は
誰一人として前任チームの事を語ってくれなかった。初めから居ないかのように。
殆どの処理は、C言語本来の記述になって見易くなり、組む人が組めば難易度はかなり低い
内容であった。見る人が見れば、外注単価をかなり引き下げられるであろう内容であった。
俺達はソースの行数で金を稼ぐ集団ではないので、自分達のルールに則ってシゴトを進めた。
関数の機能は、限りなくVBAに近い記述のC言語から設計書を起こし、そこからコーディングを
進めた。1日に1回は小隊内部で関数設計レビューを手短に行った。
そう、初めはすべてが順調だった。前任チームの能力の問題であって、シゴトの内容そのものは
楽であって短期の任務終了を確信していたのだ。仕様書が配布されるまでは。そして、与えられた
驚愕のルールを知るまでは。