05/09/01 21:48:40
こんなのもあった。まだ自分がウツである事に気付かず、
なぜか朝は起きられなくて、遅刻が目立ってきた。深夜残業どころか
定時まで席にいるだけでも命が尽きてしまいそうな状態だった。
「すみません。体調が悪いので帰らせてください」
と夕方6時頃に上司に申し出た。
「ああ?今日これから余った時間で明日までに何をやるべきか、優先順位を
打ち合わせるんだよ。逃げんじゃねーぞ」
と阻止された。
「お願いです。気分が悪いし吐き気もするし、原因不明の頭痛まで出てきて
るんです。なんか、最近夜も眠れなくて・・・」
「眠れないだぁ?仕事が足りないらしいな」
「違うんです」
そして俺は信じられない目にあわされた。
「俺様が元気つけてやるから、しっかり残業しろや。ほら」
デスマーチ用に事務所の冷蔵庫に貯蔵してあったリポDを14本持ってきて、
俺は全部飲まされた。吐き気を堪えていた胃が燃えそうになった。
それから打ち合わせで散々責められた挙句に、俺は机の上で嘔吐して気を
失った。
同僚の肩を借りて、俺はアパートの部屋に辿り着いた。吐しゃ物が鼻に詰ま
って苦しかった。汚れた俺に嫌な顔一つ見せずに肩を貸してくれた同僚Aに
は頭が上がらない。
「何言ってるんだよ。困った時はお互い様じゃないか。お前今は体を直す事
だけをを考えろ。プロジェクトの事は俺達に任せておけ」
俺はその夜、布団の中で一晩中泣いた。25歳にもなって、声を上げてすすり
泣いた。