06/11/22 01:38:30 4DNNvPjJ
URLリンク(pc.watch.impress.co.jp)
石塚氏はSACDの仕様を何度も読み返しながら、最初の2カ月でリアルタイム処理にまで
高速化を行なった。そして勘所を押さえた上で、その遅いソースコードを捨ててしまった
のである。スクラッチから書き直すためだ。
●ソニー社内のオーディオノウハウをかき集め
勘所をつかんだ石塚氏は、完全にゼロからソースコードを書き直し、トータル3週間ほど
で高速なSACD CODECを書いた。DSTデータの伸長処理にCellが7個持つSPEを3個、
DSDからPCMデータへの変換に2個。合計5個ものSPEを使うことでデコード可能になった
のである。
ソフトウェアプラットフォーム開発部2課 石塚健作氏
「私はSCEに来るまで、Cellのプログラムを組んだことがありませんでした。それまでは
VAIO向けにPentium上でプログラムしていたんです。Pentiumは、どこをどうすれば、
どれぐらい速くなるかがあらかじめ読めますし、パフォーマンスが上がる幅も予想できます。
ところがCellは試行錯誤を繰り返していると、予想外にものすごく高速化したり、
逆に予想外に遅くなったりする。この動きがパズルのようで、プログラムを書いていて
面白くてしかたがなかった。処理シーケンスをちょっと変えるだけでパフォーマンスが
上がるので、まだまだ余力はあります」と石塚氏。